月別アーカイブ: 2019年6月

県道長屋賀陽線地質調査


弾性波探査資材

走時曲線及び弾性波速度断面図
工期 平成27年8月10日 ~ 平成27年11月30日
発注者 岡山県備中県民局 建設部 新見地域工務課

業務の概要

当箇所は、県道長屋賀陽線のうち、新見市唐松地内に位置する南向き法面であり、岡山県道路防災情報管理システムにおける「施設管理番号G078A003」に指定されている。これまでも、小規模な表層崩壊や落石を含む斜面災害が多発しており、豪雨に起因する新たな斜面災害発生の危険性が大きいとされている区間(L=100m)である。本調査では、地盤構造や変状機構を解明し、対策工を検討するための基礎資料収集を目的とした。調査方法は、ボーリング3箇所と弾性波探査によるものとし、安定解析に関わる基本的な条件を提案した。

前川樋門詳細設計


施工前

施工後
工期 平成24年1月16日 ~ 平成24年3月30日
発注者 岡山県備中県民局 建設部

業務の概要

本業務では、二級河川前川の堤防に設置が計画されている排水樋門の詳細設計を行った。二級河川前川では改修事業が進められており、当該樋門は将来計画に合わせ計画を行った。当該位置の地盤は軟弱層が薄く、浅い位置に基盤岩が分布していることから、樋門の構造形式は剛構造形式とした。耐震性能照査にあたっては、治水利水上重要な樋門以外であることから、地震後に樋門としての機能が応急復旧等により速やかに回復できるものとして、耐震性能3の照査を実施した。当河川には稀少生物(スイゲンゼニタナゴ)の生息が確認されていることから、環境保全を踏まえた施工計画とした。

岡山地方法務局敷地調査


ボーリング調査全景

土質断面図
工期 平成30年7月7日 ~ 平成30年9月28日
発注者 国土交通省 中国地方整備局 岡山営繕事務所

業務の概要

本業務は、岡山地方法務局の建替計画に伴い、建築物の荷重に見合った支持層を選定し、支持力や沈下の検討を行うための地盤情報を得ることを目的とした地質調査である。建替予定地で2箇所のボーリング調査を実施した。その結果、当該地の地層構成は地表以下、盛土層~沖積層~洪積層の層序となっており、N値50以上の堅固な支持層としてGL―10~13m以深に分布している洪積礫質土層を確認した。基礎形式は、この洪積礫質土層を支持層とした支持杭基礎を提案した。杭施工法は、中間層の玉石層への対応等を考慮し、オールケーシング工法を提案した。

県道玉島黒崎金光線土質調査

地質平面図
地質平面図
地質縦断図
地質縦断図
工期 平成28年8月29日 ~ 平成29年3月31日
発注者 岡山県備中県民局 建設部

業務の概要

県道玉島黒崎金光線は、県道倉敷長浜笠岡線(倉敷市玉島黒崎沙美地区)を起点とし、一般国道2号(浅口市金光町大谷)に至る総延長L=4.3kmの一般県道である。このうち、起点側のL=840m区間について、平成25年から26年にかけて、道路詳細設計が行われている。本業務では、道路詳細設計において決定された切土計画区間及び盛土計画区間について、地形・地質構造および土木工学的問題点を具体的に把握することを目的に、計6箇所のボーリング調査を行った。その結果、花崗岩の深層風化が確認され、切土安定勾配の再設定を提案した。

地すべり対策事業 金山地区 測量・調査・設計業務

施工前
施工前
施工後
施工後
工期 平成24年5月25日 ~ 平成24年11月30日
発注者 岡山県備中県民局 農林水産事業部

業務の概要

本業務は、地すべり対策事業金山地区において、地すべりの運動状況を把握し、地すべり発生機構の解明を行い、適切な対策工事を計画・立案することを目的とした。本業務では、地形測量、既存調査孔を使用した各種調査(地下水位観測、孔内傾斜計観測)、対策工法の検討及び詳細設計を行った。調査の結果、崩積土と基盤岩の境界部をすべり面に設定した。当地区の地すべり土塊の層厚は2~3m程度であり、比較的小規模な表層すべりに近いものであった。対策工法として、鉄筋挿入工+吹付法枠工を計画した。