地質調査」カテゴリーアーカイブ

地すべり対策工事(赤峪東ブロック地質調査)


調査前

ボーリング調査状況
工期 令和4年7月21日 ~ 令和5年3月31日
発注者 岡山県美作県民局 建設部 工務第三課第一班

業務の概要

 本業務は、地すべり防止区域(苫田郡鏡野町土居地区赤峪東ブロック)において、ボーリング調査、孔内傾斜計、自記水位計等の観測により、地すべり活動状況を把握し、地すべり機構の解明を行ったものである。
 孔内傾斜計観測は3箇所で実施し、孔内傾斜計観測の結果から、うち2箇所においては変動量が潜在変動の範囲にある。1箇所においては変動が微小なものであり、潜在変動未満であった。また、今回は渇水期のみの観測であったため、最高水位の設定や、水位の変動に伴う地すべり活動状況の推察が不明確となった。このため、今後において豊水期を含めた長期間の観測を行い、地下水位観測結果及び孔内傾斜計観測結果を考慮してすべり面形状の設定や最高水位の確認を行う予定である。

中谷地区地すべり調査


簡易変位板(抜き板)観測

孔内傾斜計観測
工期 平成31年4月1日 ~ 令和元年11月29日
発注者 鏡野町建設課

業務の概要

岡山県苫田郡鏡野町中谷地区では、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)によって、民家敷地内や農地に地すべりによる変状が発生した。これを受け、初動対応として、簡易変位板による地表変動量の簡易計測を行った。その結果、降雨量が少ない時期であったにもかかわらず、潜在レベルの変動が認められ、降雨量が多い時期に変動が拡大することが懸念された。そのまま放置して地すべり変動がさらに活発化すると、民家や農地の他、隣接する町道に大きな被害をもたらす恐れがある。このような地すべり災害を防止するために適切な対策を講じておく必要がある。
本調査では、地すべりの運動状況を調査、把握することにより、地すべり発生機構の解明を行った。

家元谷川地質調査


地質平面図

地質横断図
工期 平成28年3月1日 ~ 平成28年5月31日
発注者 岡山県美作県民局 建設部 真庭地域工務課

業務の概要

当該地では、家元谷川流域の砂防事業に伴い、砂防堰堤の築造が計画されている。先行された調査結果によると、計画堰堤位置の左岸側斜面に崖錐堆積物が比較的厚く分布すると推測されることや、地すべり微地形が認められることから、掘削によって上方斜面が不安定化する恐れが指摘されている。
本調査においては、この斜面の詳細調査として、地表踏査及びボーリング調査を行い、崩壊機構を推定し、斜面安定解析モデルを設定した。

真庭市富尾地内 富尾乢川 地質調査業務


掘進状況

コア写真
工期 令和2年5月28日 ~ 令和3年1月20日
発注者 岡山県 美作県民局建設部 真庭地域工務課

業務の概要

 本業務では、真庭市富尾地内で計画されている富尾乢川流域の砂防事業に伴い、砂防堰堤の基礎状況を把握し、設計・施工に関する基礎資料を得ることを目的に地質調査を実施した。地質調査では、本堰堤横断方向に3箇所、本堰堤縦断方向に1箇所の計4箇所で調査ボーリングを実施し、地層構成の確認を行った。調査地の地層は、表土・崖錐堆積物、岩盤から構成されており、結晶片岩、流紋岩の2種類が分布していた。何れも土砂状の強風化部を伴わず、岩盤表層からN≧50であったことから、堰堤計画箇所の支持層として岩盤(結晶片岩と流紋岩)に設定するものとした。

内下馬橋(岡山城)土質調査業務


ボーリング調査全景

一軸圧縮試験
工期 令和2年1月30日 ~ 令和2年4月30日
発注者 岡山市役所

業務の概要

内下馬橋は、岡山城の南側に築造されている土構造物である。この土構造物には、路面の沈下や石積みのはらみ出し等の変状が生じている。本調査では、築堤部及び基礎地盤を対象としたボーリング調査や室内土質試験の実施により、土層構成や強度特性等を把握し、対策工検討のための基礎資料を作成することを目的とした。調査の結果、調査地では非常にルーズな盛土層や沖積軟弱層が分布しており、⓵盛土材の吸出し、⓶基礎地盤を含むすべり破壊、⓷地震時の液状化といった現象が想定された。このようなことから、今後の検討課題として、地盤の安定に係る検討や地盤の液状化に係る検討が必要であることを提案した。

奈義地区 土取場 地質調査業務


露頭確認

三軸圧縮試験
工期 令和元年10月3日 ~ 令和2年2月20日
発注者 岡山県 美作県民局 農林水産事業部 勝英地域農地農村整備室

業務の概要

本調査では、ため池改修工事における土取り場候補地の土質・地質状況の把握を目的とし、露頭調査と計2箇所のボーリング調査を行った。築堤材料として採取が予定されている地層は、調査地全域に分布している段丘礫質土(日本原層)である。室内土質試験の結果、堤体材料としての適正度(粒度特性、締固め特性、強度特性など)に問題がないことが判明した。

県道長屋賀陽線地質調査


弾性波探査資材

走時曲線及び弾性波速度断面図
工期 平成27年8月10日 ~ 平成27年11月30日
発注者 岡山県備中県民局 建設部 新見地域工務課

業務の概要

当箇所は、県道長屋賀陽線のうち、新見市唐松地内に位置する南向き法面であり、岡山県道路防災情報管理システムにおける「施設管理番号G078A003」に指定されている。これまでも、小規模な表層崩壊や落石を含む斜面災害が多発しており、豪雨に起因する新たな斜面災害発生の危険性が大きいとされている区間(L=100m)である。本調査では、地盤構造や変状機構を解明し、対策工を検討するための基礎資料収集を目的とした。調査方法は、ボーリング3箇所と弾性波探査によるものとし、安定解析に関わる基本的な条件を提案した。

岡山地方法務局敷地調査


ボーリング調査全景

土質断面図
工期 平成30年7月7日 ~ 平成30年9月28日
発注者 国土交通省 中国地方整備局 岡山営繕事務所

業務の概要

本業務は、岡山地方法務局の建替計画に伴い、建築物の荷重に見合った支持層を選定し、支持力や沈下の検討を行うための地盤情報を得ることを目的とした地質調査である。建替予定地で2箇所のボーリング調査を実施した。その結果、当該地の地層構成は地表以下、盛土層~沖積層~洪積層の層序となっており、N値50以上の堅固な支持層としてGL―10~13m以深に分布している洪積礫質土層を確認した。基礎形式は、この洪積礫質土層を支持層とした支持杭基礎を提案した。杭施工法は、中間層の玉石層への対応等を考慮し、オールケーシング工法を提案した。

県道玉島黒崎金光線土質調査

地質平面図
地質平面図
地質縦断図
地質縦断図
工期 平成28年8月29日 ~ 平成29年3月31日
発注者 岡山県備中県民局 建設部

業務の概要

県道玉島黒崎金光線は、県道倉敷長浜笠岡線(倉敷市玉島黒崎沙美地区)を起点とし、一般国道2号(浅口市金光町大谷)に至る総延長L=4.3kmの一般県道である。このうち、起点側のL=840m区間について、平成25年から26年にかけて、道路詳細設計が行われている。本業務では、道路詳細設計において決定された切土計画区間及び盛土計画区間について、地形・地質構造および土木工学的問題点を具体的に把握することを目的に、計6箇所のボーリング調査を行った。その結果、花崗岩の深層風化が確認され、切土安定勾配の再設定を提案した。